さて、「Relax And Chill Vol. 2」に飛び込むと、まず感じるのは深い没入感です。進化するシンセパッドと、特徴的なレイヤー化された女性ボーカルテクスチャを主体とした、濃厚で幽玄な雰囲気にすぐに引き込まれます。その名前にふさわしく、最初から催眠的で瞑想的な状態を確立し、間違いなく「リラックス」できます。ボーカル要素が漂う様子は、時には聖歌のようであり、また時には息苦しい溜息のようでもあり、一般的なアンビエント作品とは一線を画す、独特で少し神秘的な特徴を与えています。構造化された歌というよりも、音の環境に足を踏み入れたような感覚で、非常に効果的です。