Dance Around The World by Sascha Ende

Hit or Miss? Arti’s Review

よし、このトラックを聴いてみよう…。まず、ちょっと型破りなイントロにいきなりやられるね。少し風変わりで、リズムに乗る前にサウンドデザインのような要素がある。明確なパルスがあって、ある種ワールドミュージックが注入されたダンスバイブがかなり伝染する。女性ボーカルは、伝統的な意味での歌詞を歌っているのではなく、リズミカルなチャントやボーカルテクスチャのようなもので、それがグローバルでほとんど部族的な雰囲気を加えている。ハーモニー的にはそれほど複雑ではなく、このスタイルには賢明だ。リズムと動きにエネルギーを集中させることができる。アレンジはかなりストレートで、パーカッションとシンセのレイヤーを重ねていく。全体を通して勢いを維持するのに良い仕事をしている。プロダクション的には、ミックスはまともだ。ドラムはパンチがあるけど、僕の好みでは少しドライかな。もう少しルームリバーブがあれば、呼吸ができるかもしれない。低音はしっかりしていて、いい基盤を提供している。音響的には、少し生でオーガニックな感じに傾いていて、それがワールドミュージックの要素によく合っている。メディアでの使用としては、旅行コンテンツ、活気に満ちた文化や夏の雰囲気を紹介するものには何でもうまく機能すると思う。ファッションやライフスタイルブランドのアップビートな広告、映画やゲームのエネルギッシュなシーンのBGMとしても使えるだろう。さらに高めるためには、アレンジにダイナミックなバリエーションをもう少し加えてみてはどうだろうか。異なるテクスチャのブレイクダウンセクションや、主要なセクションの前に、より顕著な盛り上がりを加えるとか。そして、最終ミックスにほんの少し磨きをかけて、業界のベンチマークに対して本当に輝かせるようにする。全体的には、楽しくてエネルギッシュなトラックで、明確な可能性がある。特定のコンテキストでは間違いなく使える。ユニークな個性があり、それが際立っている。プロダクションとアレンジにいくつかの微調整を加えれば、シンクライセンスの有力候補になりうるだろう。